小説 少林少女




●小説『少林少女』
著:本宮ことは
原案:映画『少林少女』 講談社刊
定価:1000円(税込)

イラスト・小野亮平
脚本・十川誠志・十川梨香


●映画『少林少女』
4月26日(土) 全国東宝系ロードショー
2008年GW 最強のエンタメ映画!

「あたしは戦いに行くんじゃない!
 大切なものを守りに行くだけなの」




中国の武術学校で三千日に及ぶ過酷な
少林拳の修業を積み、日本に戻ってきた凛。
少林拳を世に広めるという大志を、
ひたむきに貫こうとする彼女を待ち受けていたのは、
その秘めた力に魅せられた闇の存在だった。
少林拳は「守り」の拳、
けっして戦いに使うことは許されない・・・・・・。
だが、凛が自分のためではなく、
本当に大切なものを取り戻そうとしたとき、
初めて少林拳の「真の力」が解き放たれた――。



えー、本宮と『少林少女』。
あまりに毛色が違って、「なんでどうして」と思われた方も多いかと思いますが、
なにを隠そう(隠してないか)、本宮、大の香港電影迷(香港映画ファン)です。
なにしろ、映画を見るためだけに香港まで行ったことがあるくらいですからね。
(余談ですが、昔、香港で映画を見ると、北京語と英語の二つの字幕がついていました。
 最近はどうなのかな、まだ英語ついてるのかなー。  なので、英語が分からなくても漢字、
 漢字でわからなくても英語、で、恐ろしいことにだいたい意味が分かってしまうのでした)

それで、今回、『少林少女』に星仔(チャウ・シンチーのあだ名です)が関わっていると聞いて、 ノベライズの話を一も二もなく引き受けてしまったわけです。
(余談その2。本宮、星仔もさることながら正確には華仔のファンだった(過去形)のですが。
 星仔の映画では『食神』が文字どおり神! 正直『少林サッカー』より好き。
 『鹿鼎記』も好きです。とにかく王晶監督の作品で、ン・マンタと出てくるだけで無問題。
 そういう意味では『ゴッド・ギャンブラー2』も大好きなのですが、『リターンズ』『3』は、
 監督変更の騒動で悪印象を持っちゃったもので、素直に見られないのです>中野様)

今回、ノベライズのお話を頂いたときに、しみじみ思ったのは、
「なにごとも無駄という物事はないんだなあ」でした。
まーさーかー。香港映画好きなのが、仕事に繋がる日が来るとは夢にも思わなかったよ。
きっと、人の一生にはそんなことがごろごろしていて、今は無駄だとか、嫌だとか思っていることも、 知らず知らずに身になって、将来、役立つ日が来るのだろうと思いました。
私にも、あなたにも、誰にでも。

ノベライズの仕事をしたのは初めてでしたが、本当に勉強になりました。
原作が映画、というノベライズは、脚本に沿って書けばいいというものではありません。 脚本家だけでなく、監督、プロデューサー、その他大勢のスタッフの意向、 そしてそのうえに、役を演じた役者さんの役づくりまでが、キャラクターに反映されなければならない。
あたりまえのことなのですが、今回やってみて、はじめてそのことが実感できた気がします。
実際、今回私が書いた『小説 少林少女』は、確かに映画の筋に沿ったものではありますが、 その際、脚本には書かれていなかった空気とか、照明の色、音響の迫力、 舞台背景や美術セットの美しさ、そしてなにより役者さんの息づかい、 心の動きを表す演技を再現するように書いたつもりです。 また、映画と小説というメディアの最大の違い――心理描写を丹念に心がけました。 なので、映画を見てもなお、また小説単体でも楽しめるような出来になったのではないかと思っています。 逆に、映画という表現方法で生きる、動きのおもしろさなどはあっさりめにしました。 そこは、映画を見て楽しんで――その迫力に驚いてくださいね。

ラクロス部の女の子たちは、役名が皆さん芸名と同じだったので、 等身大のタレントさんを描写させていただきました。 もし、お気に入りのタレントさんがいらっしゃいましたら、「あ、ここに出てる」と 探して楽しんでみてください。 それは、カメオ出演のあの人たちも同じ。
意外なビッグネームがあちらこちらに出てらっしゃいます。
また、いろいろ他の映画の小ネタやパロディを仕込みました。いくつわかっていただけるかな?  とりあえず、楽しんでいただければ幸いです。
他のシリーズ同様、よろしくお願いいたします。

最後になりましたが、イラストの小野様、素晴らしいイラストをありがとうございました。
あとがきがありませんでしたので、この場を借りて御礼を申し上げます。
そして、関係各位に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。




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